田舎に住んで、当たり前のことに当たり前に気づけた話

ぼくたちの住んでいる山口市南部地域は車社会です。(おそらく山口県全域が)
移住するために福岡と山口を往復している時。
移住したてで道も勝手もわからなかった時。(今もわかりませんが笑)

日が暮れてからこの地域での車の運転が少し怖かったです。
なぜなら…
なにもかも真っ暗!なのです。

田舎の夜
日が暮れるとあっという間に真っ暗に
18時前の近所
街灯もほぼなし。モニターによっては真っ黒に見えるかも笑

ところが、移住してしばらく経ったころから日が暮れると自然と体がオフモードになって「よし!日も暮れたしそろそろゆっくりするか〜」なんて気分になっていることに気づきました。(そんなこと言ってられないこともありますが…笑)

山口に移住する前なんかは、この時期はクリスマスのイルミネーションがついてクリスマスマーケットが開催されたり、夜は煌びやかなイメージでした。
夜景を見るために散歩したり、夜中でも何かしらの照明が点いていたし、帰り道も懐中電灯なんて使ったこともありませんでした。
その代わり、時間の感覚が夜の10時だろうが24時だろうがそんなに変わることはなく、気づけば夜中(というか朝。笑)になんてこともしばしば…

山口に来てからは仕事が詰まっているとき以外はきちんと夜に寝て朝起きるという生活を自然にするようになってきました。
ここら辺は日中は日中の、夜になるときちんと夜の空気感を感じることができます。
おかげでぼくも妻も夜はぐっすりと眠れるようになりました。

真っ暗になるといっても月が明るい時なんかは、建物に影ができるくらい明るい夜を楽しむこともできます。
よく晴れた日はプラネタリウムのような星空も堪能できます。
今までは明るい人工的なイルミネーションや夜景を楽しむことが夜の楽しみだと思っていました。
都会の夜は都会の夜で刺激的で楽しいですよね。

でも、よくよく考えると「夜は暗いもの」なんですよね。
こちらに来るまでは真っ暗な夜を感じることがほとんどなかったので、夜は暗いということを忘れていたような気がします。
頭ではもちろんわかってはいたはずなんですけどね…

はじめは真っ暗すぎて少し怖かった田舎の夜も、しばらく経つと暗いことを楽しめるようになってきました。
周りが暗いからこそ感じられる明かりの尊さってなんかグッときませんか?

庭でのたき火
庭でのたき火なんて最高です

朝はきちんと明るくて、夜はきちんと暗い。
田舎での生活は、そんな当たり前の事を当たり前に思い出させてくれた
そんな事をふと今日感じました。
なんだかわからないけど不思議な幸福感です。笑

バタバタとした都会の生活に疲れている時は、喧騒から離れて田舎の夜を楽しむということを経験してみるといいかもしれませんね。
かなり気持ちが軽くなるんじゃないかなぁと思います。
なんにもないんだけどなんともいえない安心した気持ちになれると思います。

ぼくは毎日、真っ暗な夜に縁側に座ってぼーっと庭と月を眺める夜が大好きになりました。

この記事を書いた人

Takashi

山口県下関市出身。
フリーランスのデザイナーとして活動しています。
写真を撮るのが好きです。
2022年3月に山口市に移住してきました。
移住に関することや自分たちのライフスタイルなどを備忘録として残していきたいと思います。