地方移住を決めた理由【妻編】|いつのまにか忘れていた田舎暮らしのよさ

こんにちは。
いなかグラフィのMisakiです。
大阪生まれ大阪育ち、転職を機に福岡で5年暮らし、山口に移住予定です。
そんなわたしの地方移住を決めた理由を振り返ってみたいと思います。

わたしの田舎イヤイヤ期

大阪出身というと、なんだか都会育ちのように聞こえがちですが、わたしは田園風景が広がるような田舎育ち。
大きな公園もたくさんあって、幼い頃は友達と外で遊ぶのが大好きでした。

しかし、オフィス街での華やかな社会人生活が始まると、田舎で暮らすことに不満を感じるように。
社会人になって残業も飲み会も多い会社に勤めていたわたしにとって、終電や終バスを毎日気にしなければならない実家暮らしはものすごく不便でした。

地元を散歩しているときの風景
地元の夜散歩。木々や植物が多いので、虫・蛙・鳥の声がめっちゃ聞こえます。

母は「子どもを育てるにはすっごくいい場所やったよ〜」と言いましたが、まだ子育て目線で見れなかったわたしとしては「不便」の2文字で頭がいっぱい。
街中での一人暮らしを始めようかなとも思いましたが、実家で家族と暮らすこと自体はやはり安心感もあり、なかなかすぐには決断できず。(まだまだ親に甘えていた頃です…)

関西圏で仕事をしている限りは、なんだかんだ通勤できる場所だったので(今となってはそれじゃ何が不便だったの?とも思います笑)次第に「このままやと何かと踏ん切りがつかんなぁ」と思うようになり、ちょうど転職を考えていたわたしは福岡での求人を探すことにしました。
運よく希望していた仕事が決まったことで、福岡暮らしが始まりました。

福岡は一人暮らしには最高なコンパクトシティ

初めての一人暮らしをすることになった福岡。
大阪に比べて家賃も安く、街の中心部のなる博多・天神界隈は自転車で移動でき、飲食店をはじめ、あらゆる店舗が充実しています。
学生、若い社会人、単身赴任の方などの一人暮らし世帯に人気の都市というのも納得!

福岡での新しい職場も残業が多かったので、仕事終わりにふらっと美味しいごはんを食べたり、ちょろっとお酒を飲んだり、はたまた一人でカラオケに寄ったりもしながら、充実した日々を過ごしていました。

一方で、将来子育てをするときが来たら…と考えると、個人的にはしっくりこない場所でもありました。
それは職場のママさんから聞く話や、普段生活していて自分が感じることとして、子どもに優しい環境だとはあまり思えなかったからです。
多分わたし自身が田舎育ちなので、都会の洗練された環境での子育てというのが自分の性格に合わないというのが根底にあったと思いますが…

福岡に引っ越したばかりの頃は、福岡に永住するのかな〜と漠然と思っていましたが、夫と結婚してからはますます「ここじゃないかもしれない」という考えが芽生え始めていました。

いつの間にか理想になっていた田舎暮らし

そんなこんなで始まった福岡での生活も早5年。
夫という新しい自分の家族ができて、二人で将来の話をしていると、思い浮かぶ未来の私たちがいるのはなぜか地元に似たのどかな風景。
こんな暮らしがしたいね〜と話しながら理想の将来像を思い描いていくうちに、自然と「田舎暮らし」という選択肢が出てきました。

地元の公園
地元の公園

犬を連れて、緑に包まれた公園を散歩。
深呼吸をすれば、土や草のにおいがする。
夜は虫やカエルの鳴き声を聴きながら眠る。
休日の朝は鳥の声で目が覚める。

かつてわたしにとって当たり前だった田舎での暮らし。
自ら飛び出したあの環境が、実は自分の心身を癒してくれていたことを、ピカピカ光る街の楽しさに浸っていたわたしはすっかり忘れてしまっていたのだと思います。
いつの間にか、二人での生活はもちろん、もし将来子どもが生まれたとしたらと考えると「田舎暮らし」しか考えられなくなっていました。

「お父さんお母さんもこういう気持ちだったのかなぁ。」

そんなことを思うようになった今日この頃、ちょうどわたしは、母がわたしを産んだ年齢を迎えました。
この数年でいつの間にか自分のライフステージが変わったのか。
本当に歳を重ねるスピードが早くなりました。どうしよう。笑

人生という長い年月で見ると、これから先きっとまた、こういった考え方の変化や理想の生き方を見直す機会が訪れるだろうな。
その都度家族でゆっくり話し合って同じ方向へ歩いていければといいなと思います。

この記事を書いた人

Misaki

転職を機に、生まれ育った大阪の田舎から福岡の街へ移住。
福岡での街暮らしを5年ほど経て、山口に移住しました。
街にあるものがなく、街にないものがある、いなかぐらし。
その日々をなるべく誰かの役に立てるかたちで綴っていきたいと思います。