【東京 女ひとり旅Vol.2】ジャンルが違いすぎる3つの展覧会レポート

先日、世田谷散策の記事を書いた12月の東京旅。

2泊3日の旅の途中、3つの展覧会に足を運びました。

どれも私自身がすごく行ってみたいものだったのですが、振り返ってみるとどれも相当ジャンルが違います。笑

共通することは、シンプルに「好き」だということ。

とても刺激的で心に残るものだったので、これも書き残しておきたいと思います。

Vol.1の世田谷散策の記事もよろしければご覧ください!

東京世田谷の渋め散策

瀬川辰馬 陶展(白日/浅草橋) 惚れてしまったアルミニウム彩のお皿

浅草橋にあるギャラリー「白日(はくじつ)」。

ここはいつか行ってみたいと前々から思っていた場所で、やっとこの時が来た!と思いながら向かいました。

しかしこの白日、看板など目印になるものがなく見つけるのが大変。

場所がわかってもその外観からは果たして扉を開けてよいのか少しためらってしまうくらい、なんというか、向こう側がどんな空間なのかわからないのです。

ドキドキしながら重い扉をあけると、なんとも洗練された素敵な空間が広がっていました。

心の中で「うおおぉ〜!」と叫んでいると、スタッフの方が荷物を預かってくださいました。

私が訪れた12月中旬は瀬川辰馬さんの個展の開催期間。

瀬川辰馬さんを知ったきっかけはInstagramで、作品は言うまでもないですが、文章もとても惹かれるものがあります。

サイゼリヤの辛味チキンの話なんかは、一度読んだら忘れられません。笑

作品の話じゃないんかい!と思われた方、ぜひ瀬川さんのInstagramを見てみてください。

作品のことはもちろんですが、瀬川さんという「人」になんだか引き込まれると思います。

瀬川辰馬さんのInstagram

1階と2階にずらりと並ぶ器をじっくり手にとって間近で見て、さらに在廊されていた瀬川さんから作品のお話も伺うことができて、とてもありがたかったです。

そんな中、ものすごく気になる器がありました。
それはアルミニウム彩のお皿。

瀬川さんのInstagramにもアルミニウム彩について解説されている投稿があります。

アルミニウムは銀やプラチナなどの貴金属元素の素材と異なり、焼き付ける技法が非常に複雑なようで。

素人のわたしに語ることはできませんが、瀬川さんの解説からそれが一筋縄ではいかないことがよくわかります。

このお皿にしようかなぁと悩んでいると、白日のスタッフの方が「アルミニウム彩の器のベースとなる基礎部分は黒く、ずっと使い続けていくうちに表面のアルミが痩せて素地が見えてくる。そうすることで、また味が出てくる。」ということを教えてくださいました。

作品についていろんな背景を聞くことができて「これだ!」と購入を決意しました。

瀬川辰馬さんのアルミニウム彩のお皿
瀬川辰馬さんのアルミニウム彩のお皿
シワのようにアルミニウムが焼き付いている
シワのようにアルミニウムが焼き付いている

オリジナルのポスターもいただいたので、額装して飾りました。

採石場の堆積した石粉をマクロで撮ったもの"だそうです。

白日オリジナルポスター
白日オリジナルポスター

被写体にマッチした紙の質感。
ちょっとざらっとしていて、いい感じ!

瀬川辰馬さん、白日のスタッフの方、ありがとうございました!

NAZE exhibition(村世界/代々木上原) 不可思議な世界観に引き込まれる

浅草橋から移動して、代々木上原へ。

村世界で開催されているNAZEさんの展示に向かいました。

会場となった村世界の入口
会場となった村世界の入口
NAZE exhibition
NAZE exhibition

NAZEさんを知ったのは、大阪にある「DELI」というお店でNAZEさんのイラストを使った洋服があったから。
Instagramで作風を一通り拝見していたのですが、作品が持つ雰囲気の幅が広くて、そのすべてがとても不可思議なのです。

細かく描き込まれたモノクロの世界や、モンスター的な得体の知れぬモチーフ。
かと思えば、ポップで賑やかなカラーリングの愛くるしいキャラクター的なかわいさを持つものも多い。

一体どんな人がこの世界観を生み出しているのか、気になっていました。

NAZEさんのInstagram

今回の展示ではNAZEさんが在廊されていて、平日に伺ったこともあり人が少なく、ご本人とお話しすることができました。

インパクトの強い作風とはまた異なりとても穏やかで話しやすい方で、山口から来たとお伝えすると驚きながらも喜んでくださいました。

そして、山口市にあるYCAM(山口芸術情報センター)の地下には、NAZEさんの描いた絵があることを教えてくださいました。
ちょっとわかりにくい場所にあるようでしたが、今度見つけに行こうと思います!

会場となった村世界では、村世界のオリジナルグッズも販売されていて、夫へのお土産にステッカーを買いました。

村世界のステッカー
村世界のステッカー

冨樫義博展-PUZZLE(森アーツセンターギャラリー/六本木) 蘇る小学生時代の記憶

さて、3つ目の展示は六本木。
冨樫義博展です!

東京で開催を終えたら大阪、福岡と巡回することが決まっていますが、今回の東京旅はなんともちょうどいいタイミングで開催期間とかぶっていたので、チケット販売開始と同時に購入してずっと楽しみにしていました。

何を隠そう、わたしが生まれて初めてハマった少年漫画は、冨樫義博先生の幽☆遊☆白書なのです。

作品を知るきっかけは幼少期の夏休み、朝のアニメ再放送枠。(おそらくテレビ大阪の「朝の子ども劇場」)

夏休みといえば、幽☆遊☆白書、らんま1/2、仙界伝封神演義などなど、アニメを見て1日が始まる、といったライフスタイルでした。

出会いはアニメでしたが、アニメをきっかけに漫画を全巻揃えるほど好きになり、冨樫作品を読んでいくうちに、わたしは冨樫先生の描く「絵」に魅了されていくことに。
ストーリーはもちろんですが、何よりも好きなのは絵でした。

小学生の頃は幽☆遊☆白書とHUNTER×HUNTERのお気に入りのシーンを開いて模写しまくってたので、なにか人物を描こうとすると冨樫先生の画風に寄りがちだったことも覚えています。

今でこそネットでなんでも買えますが、当時は実店舗に行かなければ手に入らなかったし、昔のアニメや漫画のグッズというとなかなか身近な店舗では売っていなかった。

そこで漫画の扉絵を模写してシールを作り、ノートに貼ったり…
そんなわたしを見た父が、わざわざ仕事帰りにアニメイトまで行って公式グッズを買ってきてくれたこともありました。

今思えば、父の愛がすごい。
ありがとうお父さん!

そんなこんなで、もう何十年も前から大好きな冨樫義博先生の展覧会となると、それはもう行くしかなかったのです。

東京の会場は、六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリー

会場内はもちろん撮影禁止ですが、撮影スポットが設けられていました。

森アーツセンターギャラリー入口
森アーツセンターギャラリー入口
冨樫義博展のフォトスポット
会場内のフォトスポット

幽☆遊☆白書、HUNTER×HUNTER、レベルEの3つの作品ごとに、原画や名シーン、冨樫先生の解説などが展示されており、かなりのボリューム。

会場内は多くの人がいましたが、時間で区切られたかたちでチケットを購入しているので、ごった返すことはなく、意外とスムーズにゆっくり見ることができました。

それでもひとつひとつじっくり見ていると、あっという間に2時間経過
童心に返って冨樫義博ワールドに没入してしまった…。

小学生の頃の自分に見せてあげたかった〜!

せっかくなのでコラボカフェにも立ち寄りました。
ガッツリ満喫コースです。

冨樫義博展コラボカフェ
冨樫義博展コラボカフェ

たまたま案内されたのが、最大の推し「蔵馬」席でした。
なんてこった!

生クリームたっぷりのパフェを食べることなんてめったにないので食べ切れるか不安でしたが、一緒に行った友人と「これはスピード勝負やな。時間かければかけるほどキツイで。」と気合いを入れて食べ始めたので、なんとか完食することができました。

歳を重ねるごとに生クリームをたくさん摂取できなくなってきてる気がするなぁ〜

総じて見応えたっぷり、大満足のイベントでした!
大阪か福岡か、どちらかでもう一度行きたいくらい。

小さな頃に出会い、何十年と時が経ち大人になった今も、変わらず夢中になれる漫画って本当にすごいです。
これを機に、もう一度全巻読み直そうと思います。

共通する感想は作り手の「生の声」の価値

東京で訪れた、まったく異なる3つの展示。

行こうと思った理由に共通することは、自分が作品を見て「いいな」「素敵だな」「好きだな」と感じること。

そして、足を運んでよかったと思うことの共通点は、実際にその作品を生み出した作り手の方の話を聞く(見る)ことができたことです。

作者の声というのは、作品をより理解することにも繋がるし、その魅力を圧倒的に深掘りすることができますよね。

ここ数年は世間的にイベントや旅行になかなか積極的に足を運ぶことが難しい状況でしたが、少しずつ機会にも恵まれて、なんだかとてもありがたく感じます。

自分の目で、近くで、直接見ること、触れること、感じることがどれだけ心を満たし、自分に刺激を与えてくれるのか。

そうだ、そうだった!と何かいろんなことを思い出すような感覚もあります。

2023年も、こういった場面があるといいなぁ。

六本木ヒルズから見た東京タワー
六本木ヒルズから見た東京タワー

この記事を書いた人

Misaki

転職を機に、生まれ育った大阪の田舎から福岡の街へ移住。
福岡での街暮らしを5年ほど経て、山口に移住しました。
街にあるものがなく、街にないものがある、いなかぐらし。
その日々をなるべく誰かの役に立てるかたちで綴っていきたいと思います。