【移住者は移住者を呼ぶ?】同年代の田舎移住経験者から学んだこと

理想の移住地はどこだ?のアイキャッチ

現在福岡に住むぼくら夫婦が、移住を検討し始めて、まず一番はじめに決めないといけなかったのが「移住先」です。
…まぁ当たり前ですねw。
以前妻と話し合ったどんなところに住みたいか?というテーマの中で「福岡の地方都市〜山口県」くらいで探してみようか?という感じでまとまったので、まずはそのあたりを攻めて見ることにしました。

とはいえ、近所の新しいマンションに引っ越すのとはわけが違います。
今までは、賃貸マンションで家賃や広さを調べて引っ越し先を探していたのですが、今回は自分たちの知らない土地での新しい生活のために家を買おうとしているのです!
ネットで検索すると、いい情報も悪い情報もたくさん出てきて、なにを信じたらいいのかわからなくなってきました…

そんなときに同年代のご夫婦ととあるお仕事を一緒にさせていただく事になりました。
なんとそのご夫婦が移住した土地で新しく事業を始められた方だったのです!
お仕事の合間にここぞとばかりにいろんな質問や相談をぶつけてみました。

下関市豊田町に移住したご夫婦のお話

その移住者さんは、下関市の豊田町というところで、ご夫婦で「木と土calm」という工房兼ギャラリーを営む作家さんです。
お二人のゆったりとした雰囲気は作品に人柄がよく表れていて、豊田町の豊かな自然に囲まれてじっくりといい作品を作るというライフスタイルもお二人にはすごく馴染んでいると感じました。
築150年(!!)の古民家を改装したギャラリーも圧巻でした。(※下記の写真は店主さんに許可をいただいて撮影しています。)

木と土calmの外観
のどかな田園の中に建つ築150年の古民家を改装したギャラリー
木と土calmのギャラリー
ゆったりとした空間に展示された木工と陶芸の作品たち
木工の作業場
納屋を改装した木工の工房
陶芸の工房
納屋を改装した陶芸の工房

いいこともわるいことも

築150年の古民家を改装して、そこで作品作りに励むご夫婦。
そんな二人に、移住って実際のところどんな感じなの?という部分をいいところもわるいところ(これはできればない方がいいですけどw)たくさん聞くことができました。

移住してよかったところ

  • 静か
  • 景色がきれい
  • 駐車場が広い
  • 時間がゆったり流れている
  • 家庭菜園で食べきるのが大変なくらい野菜が収穫できる
  • 家同士が離れているので作品づくりのために木を切ったり削ったりしても周りを気にしなくていい
  • 意外にもトイレが水洗で快適
  • 晩ご飯にバーベキューができる
  • 家からホタルが飛んでいるのが見える(すごい!)
  • 昔の家は日当たりも計算して造られていて明るく気持ちがいい
  • 意外と近くにコンビニがある安心感(実際はほとんど利用しないそうです笑)
  • 家の前の池で飼っているメダカ観察が楽しみ

移住してわるかったところ

  • 夜は真っ暗
  • 季節によってカエルが大量発生!
  • 厳しい寒さ(冬に水道管が凍ってしまったそうです…)
  • 作品づくりの作業中にヘビが侵入してきた
  • 家のメンテナンスのためにいろんな所にお金がかかる
  • 家庭菜園の野菜をなにかに食べられてしまう(猪とかかなぁ)
  • 仕事以外に家のことでやることがたくさん
  • 雑草の生命力がすごすぎる
  • 大量に採れた野菜の消費が大変

実際移住してみてから判明する問題点や困ったことがほんとにたくさんあるみたいで、一番に言われたのが、古民家に移住するなら体を自由に動かせるうちにしたほうが絶対にいいということ。
小さなことから全部業者さんに頼んだりするとお金がいくらあっても足りないし、「暮らしていく中で問題点や修繕する箇所は結構たくさん出てくるよ」と。

ただ、その中で大変だったことや面白かったことなどを楽しそうにお話ししてくれて、なんだかんだあるけど移住する前よりいまの生活が気に入っていると笑顔でおっしゃっていました。

やっぱり実際に移住を経験した人の話はとっても参考になるし、個人的にはいいところよりもわるいところや困ったことを聞けたのがすごく大きかったです。
看板犬のプラちゃんもめちゃくちゃかわいかったなぁ。

「木と土calm」さんにお話を聞かせてもらったおかげでぼくたち夫婦の山口への移住熱は急上昇。
山口を中心に移住先を検討することになったのでした。

看板犬のプラちゃん
木と土calmの看板犬プラ

この記事を書いた人

Takashi

山口県下関市出身。
フリーランスのデザイナーとして活動しています。
写真を撮るのが好きです。
2022年3月に山口市に移住してきました。
移住に関することや自分たちのライフスタイルなどを備忘録として残していきたいと思います。