【虫との共存】この夏感じた自然豊かな田舎で暮らす最大のデメリット

移住してから半年が経って、山口での暮らし、田舎での生活にもすっかり慣れてきました。

どこに住んだってそうですが、いいところも悪いところもあります。

この半年を踏まえて「田舎で暮らすデメリットは?」と聞かれたら、わたしは「虫との共存が避けられないこと」と答えます。

おそらくこの夏は、今まで生きてきた中でムヒの消費量が一番多かったと思います。

ちょっと今回は「虫との共存」について語らせてください!

夫目線でこの半年の移住生活で感じたことは以下の記事で綴られていますので、お時間があれば見てみてください。(虫問題は夫婦共通の課題です。笑)

半年間で出会った虫たち

まず、春は幼虫の面々をたくさん見ました。

特に畑仕事をしていて土を掘ったり雑草を抜いたりしていると必ず現れます。

「まぁ…土の質がいいからここで眠ってるってことだね」と受け入れられなくもない。

土や草などの自然に囲まれたロケーションの中で虫が現れても、それは彼らの住む本来の場所だからしょうがないなって思えるんですよね。

それに、声こそ出しませんが「ぎゃー!」と言っているようなリアクションで絶対的弱者オーラを出してくるので、どうもぞんざいには扱えないのです。

畑を耕していたとき、カブトムシやクワガタの幼虫を何十匹と見ましたが、みんなそっと庭の片隅に埋め直していました。

6月頃に玄関に現れたクワガタは、絶対にうちの庭の隅で育ったクワガタだと思っています。

立派に育ったね。笑

庭にいたクワガタ
触るのは無理だけど初めてこんなに近くで見たクワガタ

初夏になると畑の野菜にはその種類ごとに全然違った虫が飛んできたり、どれだけ退治しても太刀打ちできなかったり、大変でした。

特に「ネキリムシ」は植えたばかりの柔らかい苗を一晩で食べ散らかすので、本当に厄介。

これはビジュアルも結構無理だったので写真は載せませんが(笑)

レタスやパクチーなどは大きく育つまでにかなりの確率でやられてしまいました。

朝起きて水やりをしに庭に出た時、根元からポッキリやられている苗に遭遇して悲鳴を上げる、というのを何度か繰り返し…

対策をいろいろ調べて、苗の周りに卵の殻をまき、根元をアルミホイルで包んでさらにペットボトルで囲うようにしてからは、ほとんど被害がなくなりました。

畑では農薬を使いたくなかったので、物理的に遮断する方法になりますが、効果抜群だったのでおすすめです。

ネキリムシ対策のアルミホイル
卵の殻はチクチクするので嫌がるらしい。

スイカやメロンには「ウリハムシ」というテントウムシくらいの大きさの虫が信じられないくらいたくさん飛び回っていて、葉っぱは穴だらけ。

とうもろこしには「アワノメイガ」が毎日卵を生みつけにきました。

卵は払い落としてネットをかぶせたり、これも対策を試みましたが、毎日の訪問にこちらが追いつかなくなってしまい、結局小さなヤングコーンしか収穫できませんでした。

本当に毎日なんらかのかたちで虫と触れ合わなければならない夏だったなぁ。

足が破裂しそうなくらい腫れた虫刺され事件

虫は苦手なものの、庭や畑でその姿を目撃することは慣れてきた頃、川辺にホタルを見に行った6月のことです。

足の甲をブヨに刺されました。

正式名称はブユ、関東ではブヨ、関西ではブトとも呼ばれるらしいのですが、わたしは昔からブヨと呼んでいたのでブヨとします。(関西出身なんですけどね)

まずこんなにたくさんの呼び名があることも知らなかったし、漢字で書くと「蚋」ってことも知らなかった。

幼い頃に家族でキャンプに行って、川で遊んでいるときに噛まれたような気がする…というレベルで、大阪で暮らしていた頃も、福岡で暮らしていた頃もほぼ縁のない虫でした。

その日は長いズボンに足の甲が少し見えているサンダルだったのですが、わずかに露出した皮膚を見事に狙われました。

小さいハエのような虫で、明るいところだったら目視で確認できる大きさなんだろうだけど、暗い夜の足もとでは全くわかりません。

さらに、吸血するときは麻酔のような物質を注入されるらしく、刺された瞬間は全然わからないんです。

なので正直なところ、決定的瞬間は確認できていません。

数時間経って「あれ?なんか痒いぞ」って気付くんですが、初めは強めの蚊かなぁと思ってムヒを塗って過ごしていました。

しかし…

翌日にはとてつもない痒み・痛み・痺れ

絶対やばいヤツだ!と思い調べてみると、完全にブヨに刺された症状と同じ。

ブヨは綺麗な水辺によく出現するんだとか…ホタルもそうだもんね…

翌日には、歩くたびにブルンッ!と足の甲が変な振動を感じるくらいパンパンに腫れ上がりました。

本当に耐えられないほどの痒みですが、保冷剤を当てるとかなり緩和されます。

噛まれた直後はポイズンリムーバーで毒を吸い出し、毒を弱めるために温めるのが良いという情報も目にしたけれど、、、「そんなに早く気づけんわ!」というのがわたしの感想。笑

腫れてしまってからは冷やすほうが良いようです。

哺乳類や鳥類から吸血するらしいんですが、人間のからだの大きさでここまで難儀なのに、小さい哺乳類は刺されたら一体どうなるんだろう?

虫に刺された足
包帯のようにタオルを使う

そして欠かせないのが、ムヒアルファEX

いわゆる一般的なムヒは、ムヒSです。

蚊にはムヒSで十分なのですが、ブヨやムカデになるとその毒には対抗できないようで。

EXは毒虫向けで、ステロイドが入っています。

普段ならステロイドはなるべく避ける成分かと思いますが、単なる虫刺されとは比べ物にならない症状なのでやむを得ません。

わたしの経験談として、ブヨに刺された場合、これがあれば乗り越えられるという3つのアイテムがあります。

【常備しておきたい虫刺され対策アイテム】

  • 保冷剤
  • 薄手のタオル
  • ムヒアルファEX

保冷剤は、冷蔵商品を買うとよく入れてもらう小さいサイズのもの。

我が家の冷凍庫にはかなりたくさん眠っていてあんまり活用することがないのですが、今回ばかりは大活躍でした。

タオルは温泉でもらえるような薄手のものがベスト。

これも普段は全然使わないけど、あってよかった〜!ってめちゃくちゃ思いました。笑

保冷剤を包んで冷やすだけでなく、寝ているときにうっかり掻きむしらないように足に巻くのに重宝します。

ちなみに、ブヨには9月にもう一度刺されました

その日は雨上がりにちょっと外に出るつもりで、裸足にスリッパサンダルで庭へ。

ご近所さんとちょっと立ち話になって家に戻ったら異変が…

涼しくなってきて気が緩んだ「ちょっと」の油断がダメでしたね。。。

1回目は腫れが引くまで1週間ほどかかり、痒みは2週間ほど残りましたが、2回目は腫れは3日ほどで落ち着き、1週間後には気にならなくなりました。

田舎で暮らすなら虫との共存は避けられない

この夏の教訓。

肌を露出しない!特に足!

自然豊かな田舎で暮らすとなると、やっぱり虫との遭遇は避けられません。

正直、蚊も街中のヤツらとはレベルが違う。

大きすぎて何回ハエと間違ったことか。

でも、虫が苦手なわたしでも、半年過ごせば相当慣れました。

幸い家の中でとんでもない虫には出会っていないので、それが救いです。

多くは望まず、「どうかせめてうちの庭で生きてくれ。家の中には入って来ないでくれ。」と切実に願いながら過ごしているからかもしれません。

そういえば、2度目のブヨに刺されたとき、若干腫れは引いたけどまだまだかゆいタイミングでムヒアルファEXがなくなってしまって、それがちょうど仕事で福岡に出なければならない日だったんですよね。

これはまずいと思って博多駅のドラッグストアに立ち寄ったのですが、ムヒSしか置いていなくて…

冷静に考えたら、博多でムヒアルファEXの需要はないでしょうね。

なんとかその日はポケムヒ(常に持ち歩いている携帯用のムヒ)で耐えて、山口の薬局で無事GETしました。

10年以上前だと思いますが、氷川きよしさんが出ているCMで「ムヒアルファ〜♪EX!」っていうフレーズが流れていたのがすごく耳に残っていて、ムヒアルファEXを手にするたびにそのフレーズが脳内再生されます。

虫対策の薬
ブヨやムカデ、ハチなどの強敵にはムヒアルファ「EX」を!

ムヒをカメラで撮影したの、初めてだなぁ。笑

初めはクリームタイプを使ってましたが、塗ったあと手を洗うのが大変なので、2代目は液体ムヒに。

先代には大変お世話になりました。

来年の夏は追加購入なしで、この1本で乗り切りたい!

この記事を書いた人

Misaki

転職を機に、生まれ育った大阪の田舎から福岡の街へ移住。
福岡での街暮らしを5年ほど経て、山口に移住しました。
街にあるものがなく、街にないものがある、いなかぐらし。
その日々をなるべく誰かの役に立てるかたちで綴っていきたいと思います。