【秋の味覚を楽しむ】家庭菜園のさつまいもを収穫!

小さい頃に、毎年秋になると近所の畑にさつまいもを堀りに行くというイベントがありました。

秋の味覚の代表「さつまいも」
その小さかった時から大人になった今まで、さつまいもを買ったりすることはあっても、掘ることなんてありませんでした。

そんなぼくが、まさか我が家の庭でさつまいもを掘るようになるとは…

思えば「移住ビギナー」でもあり、「家庭菜園ビギナー」でもあるぼくたち夫婦は野菜を植える時はネットでは調べるものの、基本見よう見まね(ありがたいことに、途中でご近所さんがアドバイスをくれます。)でやっていたにも関わらず1年目からある程度いろんな野菜を味わうことができているのはとてもうれしいことです。

6月に植えた時は…

さつまいもを植えたのが、今年の6月。
ぼくたちが植えたさつまいもは、「紅あずま」という品種です。
紅あずまとは…

紅あずまは、上品でしっかりとした甘さが特徴の、ホクホク系のサツマイモ。加熱すると甘みが増すので焼き芋に最適です。

https://www.trial-net.co.jp/mag/より引用

憧れの焼き芋(!!)を実現するにはうってつけの品種です。


はじめの苗はとても小さなつるがしな〜っと一本だけの小さなものだったので、ちゃんと育つか心配でした。
でもご近所さん曰く時間が経つと元気になるよー!とのことだったので、様子を見ることに。

植えた当初のさつまいも
元気になってきた紅あずま

いつの間にかすくすくと苗が大きくなりだし、

さつまいもも少し大きくなりました
大きくなってきたさつまいものつる

あれよあれよという間に、

あっという間につるが伸びて…
順調にそだつ紅あずま

畝を覆い尽くすほどに大きくなっていました。
こんなにあっという間に緑で埋め尽くされるんだねぇなんてのんきに2人で話していたのですが、これはまだ序の口でした…

となりの畝まで届きそう…
どんどん広がっていくさつまいも

気づいたら隣の畝にまで浸食するほどつるが成長するように。
一番はじめはつるが伸びすぎたらカットしてバランスをとるのかなーと思い、畝に合わせてカットしたのですが、ご近所さんアドバイスによるとどうやら「つる返し」ということをする必要があるということを教えていただきました。

さつまいもは、夏の生育が旺盛になると、広がるつるからまた根がでてきて地中へ埋まっていきます。
この根のことを「不定根」といい、肥大化して芋になるようです。

ですが、この「不定根」は収穫できるほどの大きさにはならなくて、放っておくと芋の数が多くなってしまって芋の肥大化のための養分が分散してしまうそうです。
(つるボケというらしい)

そこで、つるを浮かせて「不定根」を切ることで芋が肥大化する養分を確保する作業が「つる返し」です。

そ、そんな作業があったのか…笑
さっそくしてみると上記のとおりつるから根が生えて芋が広がって行っています。
自然の植物の生命力の強さに、なんだかうっとりとしました。笑

いざ試し掘り!

日に日に広がっていくさつまいを観察しながら、せっせとつる返しを続けていた8月の下旬にさしかかったある日。

芋の肥大化を確認するために、試し堀りをすることに。
ドキドキの一瞬です…
芋を傷つけないようにそっと掘っていくと、

夏に試し掘りした時の様子
8月のためし堀り

お、大きい!
はじめに見えた芋は予想以上の大きさでした!

しかし大きさはかなりまばらで小さい物も多かったので、もうしばらくの辛抱だねーとそっと土に埋め直しました。

10月。満を持しての紅あずま収穫!

そんなこんなで過ごした約4ヶ月間。
前日まで雨予報だった日曜日。

思いのほか天気もよく、夫婦2人で収穫の儀を執り行うことにしました。
小さなスコップと手でさつまいもを掘り起こしていきます。

さつまいもを掘る妻
さつまいもを掘る妻

お互いに無言でせっせと収穫作業を進めます。

さつまいもを掘る夫
さつまいもを掘る夫

さつまいもに限った話ではないのですが、初めて家庭菜園に挑戦して、実がなって収穫ができている。
その瞬間って、すごく幸せな気持ちになります。
自分たちで自分たちの食べる物を作るって、今まではあまり意識したことがなかったのですが、すごくクリエイティブな事だと山口に移住してきてから強く感じます。

とっても楽しいし、普段ぼくたちが買って食べている野菜やお肉などクオリティの高い作物を提供してくれる農家さんにはとても頭が上がらないという気持ちを改めて持つようになりました。

どの世界でもそうですけど、やっぱりその道のプロってすごいなぁと思います。
何かを作るって、そんなに簡単でも片手間でできるようなことでもないですよね。
心の中で「農家さん、いつもありがとう!」と言いながら芋を収穫していきました。

紅あずまの写真
我が家で採れた紅あずま
収穫したさつまいも
うれしくて何枚も撮っちゃいました笑

中には育ちきれていない小さなものもありましたが、ほとんどがいい感じの大きさで、約40個くらいのさつまいもを収穫することができました!

ご近所には、さつまいもを作られている方は多いのですが、いろいろとアドバイスをくださったり、いつもお世話になっているので、お礼もかねてお裾分けをしてきました。

さつまいもは、収穫して少し(最低1〜2週間)時間をおいた方が、美味しく食べられるそうなので、実食はもう少し先になりそうです。

憧れの「庭で焼き芋作り」を待ちわびて、贅沢な待ち時間を楽しみます!

この記事を書いた人

Takashi

山口県下関市出身。
フリーランスのデザイナーとして活動しています。
写真を撮るのが好きです。
2022年3月に山口市に移住してきました。
移住に関することや自分たちのライフスタイルなどを備忘録として残していきたいと思います。