【初めての空き家見学】空き家バンク物件内覧までの3ステップ

空き家のイメージ画像

福岡から山口へ移行し始めた空き家探し。
福岡に近いエリアから見てみようということで、下関市、宇部市、美祢市、山口市あたりでスタートです。

まずはじめに思ったことは、福岡より圧倒的に安い
土地が広く、価格も300万円以下の物件がたくさんありました。

少しテンションが上がり、片っ端から調べて気になる物件をリストアップ。
見学を申し込むことにしました。

まずは空き家バンクの利用者登録

空き家バンクに掲載されている物件を見学するには、利用者登録が必要です。
市の空き家バンク掲載サイトから利用登録申込書誓約書をダウンロードし、記入して提出します。
提出先は定住促進課や地域振興課など、各市が指定しています。
メールでOKのところもあれば、郵送のみのところもありました。
この利用者登録に数週間かかるので、その間にどの物件を見学したいかを伝えて日程を調整します。

空き家見学までの3ステップ

利用登録申込書の提出
見学希望物件と見学日程の相談
利用登録完了後、見学へ!

無事、利用者登録が完了し、いよいよ空き家を見学することになったわたしたち。
基本的に役所は土日祝がお休みなので、会社員のわたしは有休をとるしかないなぁと思っていたのですが、遠方からの訪問ということもあり、土日で調整してくださることになりました。
ありがたい…!

衝撃の空き家見学デビュー

ドキドキしながら辿り着いたのは、お庭がジャングル状態のお家。

間取りは気に入っていたのですが、実際に足を運んでみるとネットで見た写真よりもガタがきている様子。
相当大幅なリフォームが必要そうです。

そして、まさかの駐車スペースがない
敷地いっぱいいっぱいに家が立っているため、ジャングルを一掃したとしても車を止めるスペースはありません。

車がないと生活できない環境で駐車場なしかぁ…
前の住人はどこに止めていたのかなぁ…
近隣の駐車場を使っていたのかなぁ…

続いて、名探偵コナンに出てきそうな山間部の別荘っぽいお家へ。(あくまでもわたしのイメージです。笑)

母屋は純和風なのですが、子ども部屋のために増設した離れのような洋室があり、なんだかおもしろい構造。

「お邪魔しま〜す」
中に入らせていただくと、床はホコリや虫でいっぱい!!!
おぉ〜これはなかなか迫力があります。
傷みや汚れが目立ち、ナウシカでしか見たことがないようなビジュアルの大きな虫がいたりもして、案内人の女性スタッフの方と「ひぃっ!」と言いながら廊下を歩きました。笑

他数件見学させていただいたものの、どうも終始真っ昼間のなか肝試しをしているような気分に…涙
ネット上で見る紹介文や画像とのギャップは大きく、空き家の現実を目の当たりにしました。

放置された空き家が増える理由

今回わたしたちが見学したような放置された状態の空き家が多い理由を、案内してくださったスタッフの方に伺いました。

どうやら、高齢の家主さんがお家を手放すことになったものの、お子さんや親族の方は遠方に住んでおられて、気軽に掃除や整理をしに来ることができないというパターンが多いようです。
とにかく早く手放したい」ということで破格の安さで売りに出されていることもあるんだとか。

広い戸建ての家で高齢の方が一人で住んでいて、掃除やメンテナンスが行き届くわけはないですよね…
そしてその家がそのまま何年も放置されているのか…

そういった背景を伺うと、田舎の空き家が増えていくことは難しい問題だなぁと改めて考えさせられます。
いろいろと学ぶことも多いなか、残念ながら自分たちが住まうイメージができる物件には出会うことができませんでした。

「急いで決めなければならないわけではない、のんびりじっくり探していこう。

そう言いながらも、少し落ち込み気味で帰路についたふたりなのでした。

この記事を書いた人

Misaki

転職を機に、生まれ育った大阪の田舎から福岡の街へ移住。
福岡での街暮らしを5年ほど経て、山口に移住しました。
街にあるものがなく、街にないものがある、いなかぐらし。
その日々をなるべく誰かの役に立てるかたちで綴っていきたいと思います。