【まずはエリアを決めよう】山口県内4つの市を自分たちの足で徹底調査

初めての空き家見学で撃沈したわたしたち。
エリアを少し広げ、以下の山口県内の4つのエリアに絞って、まちのことも詳しく調べながら探してみることにしました。

  • 美祢市
  • 宇部市
  • 萩市
  • 山口市

美祢市

交通アクセスと町の雰囲気

空き家見学デビューの舞台となった美祢市は、下関のおとなりで福岡県からも近い位置にあります。

新幹線がとまる厚狭駅(山陽小野田市)までは、場所にもよりますが車で20〜30分くらい。
美祢駅から電車だとJR美祢線で30分ほどですが、1時間半〜2時間に1本しか電車がありません。

日本最大級のカルスト台地「秋吉台」や大鍾乳洞「秋芳洞」といった自然を楽しむ観光スポットがあります。
以前夫婦ふたりで行ったことがあるのですが、自然豊かで気持ちのいい場所でした。

神秘的な秋芳洞
2年前に訪れたときの、なんだか神秘的な秋芳洞。

移住支援制度とハザードマップ

移住という点では、美祢市は移住支援制度が充実していました。

すんでみ~ね。住まい応援事業
これまでの住宅取得補助事業であった『Mineワクワク住マイル事業補助金』に変え、平成30年4月からの市内住宅取得者に最大300万円の補助金を交付する制度を設けます。

引用 「移住・定住支援|すんでみ〜ね|美祢市 移住・定住支援サイト」

条件を見ていると、わたしたちの場合は住宅を購入するだけで100万円分の補助金が出ることになります。

ただし美祢の場合、移住支援の補助金は交付額を均等に10分割して毎年度1回交付される条件があったり、住宅リフォームの助成については商品券や農産品などで助成されるとのことだったので、移住に際して必要なお金をすぐに補填できるというパターンではありませんでした。
(もちろんどんなかたちであれ、支援制度があるのはありがたいことなのですが)

空き家バンクの登録物件は大嶺町というエリアの家が多く、大嶺町は美祢駅周辺より山間部なので、緑が深い静かな場所という印象でした。
自然豊かな環境ではありましたが、ハザードマップを調べてみると土砂災害警戒区域となっているエリアもあったので、注意が必要です。
美祢に限らず、ハザードマップは念のため確認しておくことをおすすめします。

移住支援サイトでもピックアップされている来福台は丘の上の新興住宅地という感じで、新築物件に住みたい方や子育て世代には便利かもしれません。

見学するまでは有力候補地だった美祢市。
しかし、初めての空き家見学の記事で美祢の物件見学についてご紹介させていただいた通り、わたしたちの住みたい家の条件とは少し合わなかったので、他のエリアで検討してみることに。

また、美祢市の空き家を見学することで、山間部よりは少し拓けた明るい場所、どちらかというと海側の方がいいのかも、という新しい発見が得られました。

宇部市

予想以上に「まち」だった宇部

宇部市は工業都市のイメージが強かったのですが、場所によっては昔ながらの日本家屋がポツンとあるようなのんびりとした風景の場所もあり、エリアによってかなり雰囲気は異なります。
海に面したエリアなので山間部の雰囲気とはまた異なり、学校やお店も結構多くて、拓けた田舎まちといった印象
ときわ公園という大きな公園や、動物園、遊園地もあり、ファミリー層も多く感じました。

私たちがピックアップした宇部の空き家だと、車で15分ほどで新幹線停車駅の厚狭駅まで行ける距離で、宇部空港までは車で30分ほどだったので、遠方への交通アクセスも悪くなさそう。

常盤公園
ときわ公園はわたしの地元にある大きな公園に似ていてどこか懐かしかったです。
常盤公園に咲く花
散歩にはうってつけの明るくて気持ちのいい公園でした。

東京圏からの移住者に手厚い支援

移住者にとって重要な移住支援制度ですが、宇部市は東京圏からの移住に力を入れているようです。

宇部市では、山口県と連携して、東京圏への一極集中の是正及び地方の中小企業等における担い手不足対策のため、東京圏から宇部市へ移住・就業、創業された方の経済的負担の軽減を目的に、2人以上の世帯の場合100万円、単身の場合60万円を補助します。

引用 「宇部市移住支援事業(東京圏向け)補助金」

なんで東京圏だけ!?と思いましたが、東京圏の一極集中や地方の中小企業などの担い手が不足している問題が背景にあるんですね。
残念ながらわたしたちは該当しないので移住支援という点では少し魅力に欠けますが、東京圏からの移住を検討している方にとってはとてもありがたい制度だと思います。

気になっていた物件は一応見学させていただきましたが、まち全体の雰囲気が思っていた以上に賑やかで、ちょっとわたしたちが思い描く田舎の風景とはズレているように感じ、候補から外れることに…

萩市

充実した空き家改修補助金

山口県の中でも観光名所として有名な萩市。
風情ある城下町は、学生時代を過ごした京都を思い出します。

萩市は空き家改修費の補助金が充実しており、うまく活用すればリフォームに必要な経費のうち130万円ほどの補助金が受け取れるということで、この点は非常に魅力的でした。

萩市空き家情報バンク制度に登録されている物件を、自らの居住用として購入または賃借したUJIターン者を対象に、改修費用または家賃の一部を補助します。

引用 「萩暮らし応援事業補助金制度について」

市内の空き家の利活用促進、UJIターン者の積極的な受入れを目的として、萩市空き家情報バンク登録物件を購入又は賃貸された方が、自ら行う改修工事に係る経費の一部を補助します。

引用 「がんばるリノベ応援事業補助金について」

わたしたちにとって難点となるのが交通アクセス。
福岡、大阪、東京に出ようと思うと、まずは駅や空港まで車で長時間運転しないといけません。

その点を踏まえて、一度気になる物件の見学をしてみることにしました。

やっぱり課題は交通アクセス

観光地周辺は田舎暮らしを求めているわたしたちにとってはイメージと異なるので、萩市から少し離れたエリアの空き家をいくつか見てみることに。

とんでもなく細く、高さの制限もある小道を通ってたどり着いたのは、空き家見学としては初めての二階建て
平屋の物件はどのエリアでもそんなに多くなかったので、いったん二階建ても見てみようということで候補に挙がりました。

実際に内覧させていただくと「ちょっとここは床が危なそう…」という傷みが激しい部分が何箇所かあり、少しドキドキしながら2階へ上がることに。

二階の窓からは枝に手が届くくらい周辺の木々が生茂っていて、部屋の中はちょっと暗いような…
自然とは触れ合いたいけどちょっと近すぎるかも〜!涙

そして、二階建てだと縦長な分、一階二階それぞれの広さは限られていて、どうも狭く感じてしまいます。
部屋数はあっても、生活空間が上下で分かれるよりフラットにつながっている方がいいなぁという思いがずっとあったので、結局「うん、やっぱり平屋がいい」という結論に至りました。

そして、山間部を実際車で走ってみると、やはり駅までのアクセスも大変で遠方への移動はますます大変。
この課題が予想以上に大きかったので「新幹線が通っている山口県南部で考えていこうか」という方向性で固まりました。

ちなみに萩市の明木という地域は、山間部ですが雰囲気がとても良かったです。
ただ、明木で見た物件も二階建てでわたしたちには広すぎる間取りだったので、とても管理しきれなさそうということもあり、見送ることに。

数日後、明木に空き家を活用した素敵なお店ができたことを知りました。
彦六又十郎さん、山口へ移住したらぜひ行ってみたい場所です。

明木の風景
明木の風景

山口市

アクセス良好、移住支援も手厚い!

福岡から近いエリアで探し始めたものの、ついに山口市までやってきました。
山口市は新山口駅があるので新幹線のアクセスはばっちり。
宇部空港までも車で30分ほどで行けます。

移住支援としては、萩市と同様、空き家の改修にかかる費用の補助が充実しています。

山口市空き家バンク制度で成約され登録物件を改修する場合に改修費用の一部を補助して費用負担を軽減することで、空き家の有効活用、定住促進及び地域活性化を図ります。

引用 「山口市空き家バンク改修事業補助金制度 」

わたしたちの場合は、改修関連だけで80万円の補助金が受け取れそう。
空き家バンクを利用する場合、そのほとんどが多少なりとも改修が必要な状態なので、この補助金はとてもありがたい存在です。

自分たちが暮らす風景が初めて思い描けた

まず、今まで山間部の家を見てきて「海側のエリアの方が思い描く田舎風景があるかも」という思いがあったのですが、山口市にきてみてそれが確信に変わりました。
山口市の海が近い場所は、なんとものどかで遠くまで山々の風景が見渡せます。
ちょっと行けば山、ちょっと行けば海、散歩道は田園風景が広がっていて「あ、ここだ」と思いました。

海沿いの道
散歩した海沿いの道
近所にいる牛
散歩中に出会った牛

とはいえ、物件がなければ移住はできません。
初めての山口市訪問で見学したのは2件。

一つはロケーションは最高だけど、海が近いので洪水・高潮のハザードマップが赤いエリア…
もう一つはハザードマップの影響はなさそうだけど、将来のことを考えると避けたい再建築不可物件

これは決めきれない!
残念ながらいったん見送ることに。

移住候補エリアは山口市で決定!

エリアを広げていろんな空き家を見てみて、空き家探しの難しさを改めて痛感する日々。
しかし、山口市へ初めて足を運んでみたあの日は、ふたり揃ってうきうきしながら帰ったのを覚えています。
物件は決まりませんでしたが、住みたい場所が決まったからです。
空き家を探し始めてすでに半年以上、いろんな家や地域を自分の目で見て歩いてみて、やっと「暮らしたい場所」を見つけることができたのでした。

家探しに活用した各市の移住情報サイト

※この記事に掲載している情報は2021年時点で調べた内容です。

この記事を書いた人

Misaki

転職を機に、生まれ育った大阪の田舎から福岡の街へ移住。
福岡での街暮らしを5年ほど経て、山口に移住しました。
街にあるものがなく、街にないものがある、いなかぐらし。
その日々をなるべく誰かの役に立てるかたちで綴っていきたいと思います。